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AIHを極める(4)

ということで、前回の記載(AIHを極める(3))の要点は、
  • LHサージ v.s. hCGでは、1回毎のAIHの成績としては、LHサージの方がいい。
  • でも、自然のLHサージを捕まえようとすると、23%でLHサージを捕まえられずにAIHキャンセルになってしまう。
  • その分を差し引くと、結局周期ごとの妊娠率は同点になってしまう。
という内容でした。

これを吟味すると、次の2つの可能性が考えられるわけです。
(1)triggerが、LHで起これば妊娠率が良くて、hCGだと悪い。つまり、hCGが「毒」である可能性。
(2)いやいや、タイミングの違いによるのだ。全部の体の準備ができてからのLHサージなわけで、hCGで排卵してしまうということは、内膜や卵子の準備が「未熟」なうちに強制排卵させられているからだ。
(難しいですかね?わかります?)

で、「AIHを極める(3)」で出てきた「コクラン」には「hCG v.s. Gn-RH analogue(スプレキュアのことです)」も書いてあります。一応、もう一度リンクを張っておきます。で、内容は、というと、

hCG versus GnRH agonist
No statistically significant difference was found, when analysing live birth rates and pregnancy rates, between the timing methods using hCG and GnRH-a.

hCGだろうとGn-RH analogue(つまり、強制分泌させられたLH)だろうと変わらない、と書いてあります。
なので、hCGが悪者なのではなく、結局triggerをかけるタイミングが問題なのだ、というわけです。
よく、hCGが悪者で、スプレキュアでtriggerかけるのが「自然に近い」とかいうのを聞きますが、結局どっちもLHサージの自然のタイミングをずらしていることには変わらないわけで、ま、どっちもどっちというわけです。
そんなわけで、特段hCGが悪いわけではないわけです。

ご理解いただけましたでしょうか?僕の説明力不足のせいで難しかったですかね?申し訳ないです。
次回、このコクランの最後のまとめを書きます。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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