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着床の面から不妊治療を再考察してみる(4)

【目次】

【「着床障害」と「不育症」の関係】

僕は過去に「着床障害はごく初期の不育症(習慣流産)である」という考え方を聞いたことがあります。
結局、胎嚢まで見えて流産してしまうか、妊娠反応だけ出て流産してしまうか(生化学妊娠(=いわゆる「化学流産」))、はたまたhCGも検出されないレベルでの流産か(=これが「着床障害」である)の違いだ、という理屈なわけです。
つまり、「着床障害」と「不育症」は時期の違いだけで基本的には同一病態である、という考え方ですね。

「まあ、そんなもんなのか?」

とも思っていたのですが、そんなわけで、もしかしたら「着床障害」と「不育症」は同一病態どころか、全く正反対の真逆の病態かもしれない、というわけです。

内膜が正常状態よりも「受け入れ拒否」状態になっていると「着床障害」
内膜が正常状態よりも「受け入れ歓迎」状態になっていると「不育症」


!!!!!・・・・マジかよ!!!!
いや、この考え方を聞いたときは革命的にブッたまげましたね。
と同時に、今まで経験したり勉強したりしていたぶつ切りの知識(点)が一気に結び付いたような(線)感じ。
ある意味爽快でした。

以下、この『「着床障害」と「不育症」は真逆の病態かもしれない』という話を聞いて、僕が思ったことを書いてみたいと思います。
(まだ消化不良の部分もあり、完全に飲み込めていないので乱雑な考察になってしまうのですが、ま、『便所の落書き』レベルで読んでみてください。)

≪注意!≫以下、エビデンスレベル6(個人の感想)位の内容ですよ!あまり真に受けないでくださいね!

【いわもとが感じたこと(1):確かに流産しやすい「体質」の人っているよな・・・・】

まず思ったのがこれ。
  • 確かに流産しやすい「体質」の人っているよな・・・・
  • そういう人って、確かに妊娠反応はバンバン出るよな・・・・

流産とは「一定確率で皆に平等に降りかかる」と説明を受けることがあるかもしれませんが、確かに、単なる確率論で論じるには、あまりにも不幸なほど流産を繰り返す人がいます。
それも、妊娠初期の経過を見ていると、確かに児成長が決して順調ではないパターンの流産を繰り返す人。
「・・・・また胎児側っぽいぞ。」

で、不育のリスク因子を調べても、あまり怪しくない。
で、バファリンだのヘパリンだのやっても、やっぱり「児成長が決して順調ではないパターン」の流産になる。

で、確かにこのパターンの人は高率に妊娠反応が陽性に出る
ついこの間「流産」の顛末に終わったと思ったら「また陽性が出ました」となる。

あるいはそこまでいかなくても、日常ならあまり気にしていないような、
「3回妊娠して1人子供がいて2回自然流産しています」
という人と、
「2回妊娠して2人子供がいます。流産は経験したことがありません」
という人。
これ、単なる偶然なのか?
「たまたま運が悪かった」
だけなのか?


で、こうした人たちを今回の話のごとく「内膜の胚選択能」が

厳しすぎる人(着床障害)~~標準的な人~~緩すぎる人(習慣流産)

という感じに、まるで「背が高い人もいれば低い人もいる」「足が速い人もいれば遅い人もいる」と同様、「子宮内膜の胚選択能に個人差がある」と考えると、確かに非常にうまく説明が付く気がするわけです。

「こりゃ、流産回数は単なる運じゃねーな。」

(続く)
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コメント

[C287] Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
なかなか面白い内容ですよね。
この後しばらくこの話題続けますので、気長にお待ちください。
  • 2016-11-27 11:00
  • ドクターI
  • URL
  • 編集

[C285]

子宮内膜が、意思を持って胚の生命力の選択をしていることに驚きました。
妊娠反応を一度も見たことがない人、反応が出るのに化学流産になる人。
内膜にも個性があるのだな~と合点がいきました。
  • 2016-11-26 17:53
  • カカドン
  • URL
  • 編集

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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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