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健康行動への介入に関する心理学的理論(4)

書いている僕自身も少し嫌になってきましたので(笑)、これで最後にしようかと思います。
最後の内容は「合理的行動理論」と、その応用である「計画的行動理論」です。

どちらの理論も「ヒトが何かしらの行動を起こす」為には、「行動しよう!」「やろう!」という考え(行動意図:行動をとる可能性の認知)が必要と考えるわけですが、この行動意図がどのように形成されるか?(何からできているか?)ということが説明されています。

まず最初に発表されたのが「合理的行動理論」で、1975年に発表されています。
この理論によると、
  • 「(個人の)態度」+「主観的規範」→「行動意図」
ということだそうです。
どういうことかというと、「ある行動をするかどうか?」という時に、その行動を個人的にどう思うか?(その行動を「よい」と思うかどうか?)といった個人的評価(これが「態度」)が関与する。

ただ、人間、これだけでは行動をとらない、というのですね。
もう一つかかわってくるのが「主観的規範」というやつです。
これは、「重要他者が賛同するかどうか?」、つまり、他人の見た目にどう映るか?ということです。

まとめると、この理論では、ある行動をするには、
  • 自らが「よい」と思うこと。
  • 周囲の人が賛成してくれると思うこと。
が必要だ、というわけです。

で、次いで1991年に発表されたのが、「計画的行動理論」です。
「計画的行動理論」では、「合理的行動理論」にさらにひとつ「行動コントロール感」というのが加わっています。つまり、
  • 「(個人の)態度」+「主観的規範」+「行動コントロール感」→「行動意図」
ということです。
「行動コントロール感」とは「行動を行うことへのコントロールを持ち、コントロールを実行できることへの信念」、つまり自分でコントロールできると思えるかどうか?ということです。

例えば、タバコを吸わない人にとっては、「禁煙する」ということに対する「行動コントロール感」はめちゃめちゃ高い(「何であんなもの止められないんだ?」と感じる)わけですが、現在ヘビースモーカーで、禁煙意志のない方にはめちゃめちゃ低いわけです(「絶対に無理」と感じる)。
なので、この理論では、ある行動をするには、
  • 自らが「よい」と思うこと。
  • 周囲の人が賛成してくれると思うこと。
  • やればできそうだと感じられること。
が必要だ、というわけですね。

確かに僕らの日常を振り返ってみると、確かにいろいろ合致しますよね。
でも、そういうことで、この辺を文章で見せられると、なんか、「見透かしてる」/「見透かされている」感じがして嫌な感じがしてしまいます。

でも、自分の意に反する態度を取られたときに、イライラしたり怒ったりするのではなく、「なぜそういう行動をとるんだろう?」と冷静に分析してみると、感情的にならずに解決の筋道が見えてくることも多いです(なかなかそこまで出来た人間にはなれないのですが)。

例えば、ご主人さんに禁煙してほしいのに聞く耳持ってもらえない、とか、排卵期なのでタイミング取りたいのに酒飲んで寝ちゃった、とか、分析してみてください。
いい解決策見つかるかもしれませんよ。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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