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「男性不妊の人工授精」、実は有効性は・・・(2)

はい。
そんなわけで、「原因不明不妊のステップアップ」はもとより「男性不妊」でさえも人工授精が妊娠率を上昇させるというエビデンスは、少なくとも今日現在全く無いわけです。

「タイミングでなかなか妊娠しないので、人工授精にステップアップしたいです!」
とか
「精子濃度が少し薄いので/運動率が悪いので、人工授精を試したいです!」
とか。
もう、なんか、残念な感じなわけです。
鴨がネギどころか土鍋までしょっている感じです。

そんなわけでこうして行われる人工授精、妊娠率を上昇させるという証明は全くなされていないわけです。
エビデンスが無い、ということは、おまじないのようなものでございまして。
儀式でございますな。
タイミングでやって、浮いたお金を水天宮にお賽銭していた方がよっぽどマシなわけです。
(いや、ドクターIにお賽銭してくれてもいいですよ!www)


昨日、
「コクランには『男性不妊は何すりゃいいのかわからん』と書いてある」
と紹介しましたが、NICEのガイドラインには、「男性不妊の人はこうしなさい」とちゃんと書いてあります
見てみましょう。
リンクは


です。
で、一番上、「Low sperm count or poor‑quality sperm(精子の数が少ないか質が悪い場合)」ですね。
こうあります。

If tests find that your sperm count is low or the sperm are poor quality, you and your partner should continue trying to conceive through regular, unprotected sexual intercourse because it is still possible for you to conceive naturally. After you have been trying for a total of 2 years (this can include 1 year of trying before you had your fertility tests) you may be offered in vitro fertilisation (IVF).
(精液検査の結果、精子の数が少ないか質が悪いと判明した場合、ご夫婦は引き続きタイミング療法を継続すべきである。なぜなら精子の数が少ないか質が悪いと判明しても自然妊娠する可能性があるからだ。結果的に2年間妊娠に至らなければ、体外受精を考慮しましょう。)

ね。
「人工授精をやりましょう」
なんてどこにも書かれてない
のよ。
イギリス進んでるなぁ。
日本で
「AIH??何それ??要らない要らないwww」
「その分、僕にお賽銭ちょうだい!」

なんて公言すると、逆に引かれちゃうもんね。(嗚呼、これはドクターIの口癖だったwww)
ちゃんと根拠があって言ってるのに、なかなか信じてもらえないもんね。

そんなわけで、
治療説明会で説明している「きちんとした性交渉」を行ってくださっている限り、例え精子濃度が多少薄かろうと、運動率が多少悪かろうと、まして「タイミングでなかなか妊娠しないので」などという理由で人工授精をやる必要性は無い!

逆に、治療説明会で説明している「性交渉」を持てないご夫婦は、人工授精を考えても良い。


これが僕の方針。
ああ、時代よ!そして常識よ!早く僕に追いついておくれ!www
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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