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非閉塞性無精子症(NOA)患者さんが顕微鏡下精巣内精子回収法(MD-TESE)に臨んで、自身の遺伝情報を有する子供の父親になれる確率はどのくらいなのか?(1)

非閉塞性無精子症(NOA)患者さんが顕微鏡下精巣内精子回収法(MD-TESE)を受けられるのに際して、ご夫婦に術前説明をするわけです。
「MD-TESEの結果、精子が回収できる可能性は大体30-40%です。」
といった説明になるでしょうか。
逆に言うと、
「60-70%は精子を回収することができません。」
ということで、患者さん側からすると
  • どのくらいの確率で精子が回収できるのか?
  • 精子が回収できないこともあるのだ

という内容のインフォーム(情報提供)になり、それでTESEを受けるか受けないかをジャッジするわけです。

まあ、これで納得行くならそれでいいのかもしれませんが、TESEを受ける最終目標は、実は当たり前ですが「精子が回収できること」ではないわけです。
そこは所詮通過点に過ぎないわけです。
MD-TESEを受ける方の目標は、普通「自身の遺伝情報を有する子供が生まれてくること」でしょうから、実は、本来インフォームされるべきは、

「MD-TESEを受けた結果精子が回収でき、かつ、その精子をICSIに供して、結果挙児に至る可能性は〇%です。」

まで提示されてしかるべきなわけです。

そんな中、無精子症→精巣内精子回収法関係の論文を見てみると、
  • MD-TESEでの精子回収率に関する数字
  • TESE精子を使用してのICSIの成績
などの数字は確かに沢山見られるわけです。
ま、論文書いている人が持っている興味は、所詮そうした断片断片のデーターでしかないわけで。

「精子採れた。バンザーイ!」

・・・・。そこで終わってしまっては残念な限りなわけです。
患者さんからすれば

「精子が採れるか採れないかじゃ無くって、一体、俺はどのくらいの確率で自身の遺伝情報を持つ子の父親になれるのか?を教えてくれ!」

この数字、実際どのくらいなのでしょうか?

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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