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リコンビナントhCG(オビドレル)の考察(3)

そんなわけで、リコンビナントhCG 250μg皮下注は尿由来hCG 10,000単位筋注と、採卵に際してのトリガーとしてほぼ同等の効果と考えられるようです(「非劣勢」)。

では、もう少し欲を出して、「利点」、つまり、
「リコンビナントhCG 250μg皮下注の方がイイ!」
というレベルまでは行けないでしょうか?
(何せリコンビナントの方がお高いですから)

そんな目で調べてみると、
「リコンビナントhCGの方が成績がいいよ!」
という論文もチラホラ。
そんなデーターをご紹介してみたいと思います。

  • 男性因子でICSIに臨む89人
  • 排卵誘発はlong
  • トリガーに「尿由来hCG 10,000単位筋注」 v.s. 「リコンビナントhCG 250μg皮下注」で、成熟卵の割合(裸化したときのMⅡ率)を調べてみた。
  • 「尿由来hCG 10,000単位筋注」で81.8%、「リコンビナントhCG 250μg皮下注」で88.1%で、有意差ありで「リコンビナントhCG 250μg皮下注」群の方が成熟卵率が高かった。
  • 一方で、妊娠率等の臨床成績では有意差は出なかった。


だそうです。
で、「何でリコンビナントの方がいいの?」という考察もなされています。
それによると・・・

尿由来hCGには、生物学的活性のあるhCGのみでなく、hCGの変性産物も含まれていることが知られている。これが、生物学的活性のあるhCGの卵子成熟作用の邪魔をするのではないか?

だそうです。
なるほど、pureなhCGのみ、というのがいい効果を引き出しているのかも?というわけですね。

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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