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「ED薬」が「赤ちゃんを大きく育てる」だって!(4)

【まとめ】


さて、そんなわけで、ED治療薬の成分(タダラフィル)が名前を変えて他の病態の治療にも使われていることを紹介してきました。
ED治療薬はPDE-5阻害剤と言われるのですが、まあ、簡単に言うと「血管を拡げる」働きがあるわけです。
この働きを各方面に上手に利用すると、いろんな効果が期待できるかも?というわけです。

さらに面白い試みも進行中のようです。
何と「赤ちゃんを大きく育て上げるのに応用できないか?」と考えられているようです。なるほどです。

胎児発育不全(FGR)とは、簡単に言ってしまうと「お腹の中の赤ちゃんが小さくなってしまっている状態」です。
そうなってしまうのにはいろんな原因があるのですが、そのうち

胎盤形成不全→胎盤⾎流異常→胎児発育不全(FGR)

の状態に対し、PDE-5阻害剤(つまり「ED薬」)で血管を拡げて、血流を良くして赤ちゃんが大きく育たないか?というわけです(他の機序もあるようですが、まあ、解釈として大きくは間違っていないかと)。
面白い発想だねぇ。

血栓が原因の場合はバファリン/ヘパリンが使われる事があるわけですが、確かに血栓ではない胎盤形成不全には現実的かもしれませんねぇ。
賢い人達は常に非常に面白い発想をしますねぇ。

用量は、というと・・・・
「母体・胎児への安全性、最大耐用量の確認を目的に「胎児発育不全に対するタダラフィル投与の安全性に関する臨床試験第1相試験」を行いました。この試験では、有害事象の発症を観察しながらタダラフィル投与量を 10mg/日、20mg/日、40mg/日と増量しました。その結果、タダラフィルは FGR を合併した妊婦に対して安全に投与できることが確認され、20mg/日が至適投与量であることが明らかとなりました。」
ということで、20mg/dayを毎日使うようです。

EDで使う「シアリス」が10~20mgですから、ほぼ同量、というわけです。


EDの方でPDE-5阻害剤使うのに抵抗感を感じる方も多いわけです。が、そんなわけで、PDE-5阻害剤、いろんな方面で使われています。
そんなわけで、妊婦さんですら「タダラフィル20mg/dayを毎日」だそうですよ。
ねえ。
負けてられませんぞ!(何をじゃ?)


(追記)
ああ、でも、こういうactiveな研究をやってる大学医局を見ると、本当に羨ましいねぇ。
きっと医局員がみんなイキイキと一点を見つめて突き進んでいるんだろうねぇ。
そういう環境で過ごせるっていいなぁ。
・・・ドクター『I』が入局した医局は?って??
wwwww・・・もちろん・・・orz
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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