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精子の『質』がどうにも悪い場合・・・勇気がいるけど・・・

胚質が悪く、どうにもARTが反復不成功になる方がいらっしゃいます。
その際、どう考えてもご主人様側の精子が厳しい場合があります。
精子はある程度出ている。
射出精子でICSI可能な位の数はいる。
でもその後の胚の質がどうにもこうにも。

「これ、絶対精子側だよなぁ。」

その際、究極の選択肢として精巣内精子の使用が頭をよぎるわけです。
でもこのパターン、本当にTESEをするには結構勇気がいる。
  • 射出精液に精子が出てきているのに、本当にTESEしちゃっていいの?
  • TESE精子で本当に成績向上するっていう根拠があるの?
何せ、無精子症とは異なり、射出精液に精子が出ているわけですから。
そんな方にメスを入れるには正当な科学的根拠が必要なわけです。
今までも、「TESE精子なかなかいいみたいよ」みたいな報告はちらほら。
(このテーマは過去にも取り上げたことがあるので、ご興味あればご参照下さい。)
で、今回、いよいよ、今までのデーターのメタアナリシスが出たようです。DNA断片化率が高く、ICSI反復不成功の「Normo- and oligozoospermic men」、つまり、「正常精液所見または乏精子症患者」に対して精巣内精子はどうか?というわけです。

これがどうやらかなりいいらしい。
精巣内精子の方が、DNA断片化率は低く、ICSIの受精率は変わらないものの、妊娠率・出産率は倍以上、流産率は約1/4だそうな・・・。

精子出てるのに、睾丸にメス入れて精巣内精子・・・・。

いや、まあ、手技自体はごくごく簡単なのですが、やる方もそれなりに勇気がいるのよ!
無精子症は正当化されますが、何せ「精液中に精子いる」わけですから!

そんなわけで、どう考えても「精子の質」の場合、どうにも苦戦しているなら「TESE精子の利用」正当化されるのかも知れません。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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