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なぜ4CC胚盤胞が赤ちゃんになるのか?をドクター『I』流に考察してみる(6)

【今までのまとめ】


ということで、8細胞位までの胚はモザイクになっているものが予想以上に多いわけです。
で、それがゆえにアウトになってしまう胚も当然あるわけですが、全部が全部アウトになるわけでは無く、モザイク胚でもちゃんと赤ちゃんになっていく胚があるのではないか?というわけです。

もちろん染色体異常になってしまった割球(細胞)が赤ちゃん本体になってしまうのは不都合ですから、そうはならないようなメカニズムが存在するはずです。

そのメカニズムとは?
  • 染色体異常になってしまった割球(細胞)が自ら察し、「分割を停止する」なり「死ぬ」なりして、赤ちゃんになることに参加しない。
  • 染色体異常になってしまった割球(細胞)を全部TE(将来胎盤になる部分)に集め、ICM(将来赤ちゃんになる部分)は染色体正常な細胞だけを集める。
  • 細胞そのものが「染色体正常に治る」(????)
の3つのメカニズムが考えられるわけです。

から図を借りてきました。

精子と卵子が受精して、8細胞期に色が付いていますね。
緑が染色体正常とのことです。
で、オレンジ、赤、青、茶色が染色体異常がある割球だそうです。
で、これらがコンパクションし、桑実胚になり、胚盤胞になる過程が描かれています。




まず、青が消えてしまいました。
その後、赤と茶色も消え、そして胚盤胞になるに際し、
(a)オレンジも消えてしまうと、胚盤胞全部が染色体正常な細胞で形成されるようになる。
(b)オレンジはこの段階では残っているが、そのオレンジを極力TE(=胎盤になる部分)に配置し、ICM(=赤ちゃんになる部分)を守ろうとしている。
(c)は(b)のメカニズムが働かず、ICM(=赤ちゃんになる部分)にもオレンジが残っちゃった。
というわけです。
((c)も、ここからオレンジ細胞が「死ねば」いいわけで。)

このように染色体異常の細胞が「赤ちゃんになる事に参加しない」ようなメカニズムが存在するのだろう、と考えられているわけです。


ね?凄いでしょ!
「イケてない細胞」が赤ちゃんになるのに参加しないような行動を取るわけです。

逆に言うと、初期胚の時に比べると大分マシだけど、胚盤胞でもまだまだ「モザイクだらけ」であることが知られていて、この「イケてない細胞が淘汰されていく」ステップの途中の段階でしかない、と考えられているようです。

【続く?】(もう飽きました??つまんないですかね??www)
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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