Entries

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(3)

続きです。

【Impacts of diet and exercise:obesity(肥満)】
  • アメリカでは、20歳以上の男性の35.5%が肥満で、
    • 肥満だと、精液検査で質が悪い状態に入る頻度が3倍高い。
    • BMIが増せば増すほど精子濃度が低下し、運動率も低下する。
    • 肥満では、精子DNA損傷も増加する。
    • Coronaらは、メタボリック症候群の96.5%にEDが合併すると報告している。
    • これらは、脂肪組織が過剰に存在することによる内分泌攪乱状態によるものだと考えられている。
  • 2010年に、アメリカでは20歳以上の女性の35.8%が肥満であると考えられている。
    • 有意差は出なかったものの、BMIが30以上の女性は、BMIが20-25の女性と比べ、妊娠するまでにかかる時間が長い傾向が認められた。
    • また流産率では、肥満女性では有意差を持って高いことが示されている。
    • この肥満女性での流産率の上昇は、受精卵の染色体異常によるものではないことが知られており、どうやら、肥満女性では「内膜の受容性」が変化するようだ。
    • Bellverらは、BMIが上昇すると、着床率が低下することを報告している。
    • 肥満女性の生殖に与える悪影響は、可逆性であると考えられていて、Clarkらは、無排卵だった女性で、平均10.2kgの減量を達成した群では、90%に排卵の再開が確認されたと報告している。


現代では、脂肪細胞は立派な内分泌器官であることはよく知られていて、肥満で脂肪細胞が関与するホルモンあるいは酵素により、様々な内分泌攪乱状態になることはもはや常識になってきていますね。
様々な代謝異常が引き起こされ、いわゆるメタボリックシンドロームが発症することは有名ですが、性ステロイドホルモンバランス(エストロゲン/アンドロゲン比)なども攪乱を受けて、生殖機能低下/不全になることも、もう十分アナウンスされている状態と考えてよろしいかと思います。

・・・・とまあ、僕もあまり他人のことは言えないのですが・・・。お互い頑張りましょう!
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://dokumotti.blog.fc2.com/tb.php/81-451832e4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

カウンター