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Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(5)

続き

【Impacts of diet and exercise:Exercise(運動)】
  • 適量の運動は男性には好影響のようだ。
  • 週3回以上、一回1時間の運動をする男性で、特にほとんどすべての精液検査所見で良い所見が得られるようである。
  • しかしながら、クルーガーテストでみた良好精子形態率(管理人注:今日現在クルーガーテストが真に臨床的意義があるのかどうかは疑問の声もあるようです。この辺はまた別の機会にでも。)は、中等度の運動をする群で15.2%であったのに対し、競技スポーツを行う群で9.7%、エリートアスリートで4.7%であった。
  • 週に5時間以上自転車に乗る群は、精子濃度、総運動精子数で減少が見られた。
  • 肥満女性での運動は効果があるようだ。
  • しかしながら、過度の運動は逆効果であることが知られている。
  • 日常摂取するエネルギーより消費エネルギーの方が多いと、視床下部機能不全となり、GnRHパルスの減少につながり、月経不順となる。
  • この状態では、運動強度、時間、および期間を増せば増すほど悪影響が及ぶ。
  • どのBMIにおいても、中等度の運動は好結果をもたらすようだ。


体重もそうですし、食事もそうですし、運動もそうですが、中庸が最もいいわけです。
で、このような現象をまとめて「Jカーブ現象」とか「Jカーブ効果」と言うそうです。

体重とか食事は「適量がちょうどいい」というのは、理解するのにそんなに難しくないわけですが、世間一般認識として、運動はやればやるほどいいという錯覚に陥りがちです。注意が必要です。

アスリートの方々が行う運動と我々が行うべき運動は目的が違います。
アスリートの方々は、金銭的/名誉的な利益誘導目的ですが、我々一般人は健康増進目的です。

ここの認識を間違えると、何のために運動療法を行っているのか?ということになってしまいます。

特に直近は様々な運動がブームになっており、東京マラソンなどは、あれだけの人数が走っても、定員の何倍もの申し込みがあったり、週末にはにわか素人がプロ顔負けの自転車乗り回すのがブームだそうですが・・・・。ねぇ。
(・・・といいつつ、僕も自転車やるのですが・・・orz)

ということで、我々の目指す健康増進・生殖機能増進目的の運動療法は「中等度の運動」です。
中等度、とはこれまたあいまいですが、仕方ありません。
BMIが17の人と27の人で同じ運動量になるはずがありませんからね。

そういうわけで、「やらなすぎ」はもちろん「やりすぎ」にも注意してください。
あと、ご主人さんは「自転車」は御一考を。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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