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Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(7)

続き。今日はタバコだそうです。

【Cigarette smoking(喫煙)】
  • タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれており、そもそも健康に問題があることは論じるまでもない。
  • 男性の場合、非喫煙者に比べて喫煙者、または喫煙既往者は妊孕力が低下している。
  • 喫煙者では、総精子数・精子濃度・運動率・正常携帯率・精液量・受精能が低下していることが報告されている。
  • 喫煙は、精子DNA損傷も起こすことが報告されている。
  • 内分泌機能も影響を受け、FSH/LHが上昇し、テストステロンが減少することが広告されている。
  • 女性では、Augoodらの報告によると、喫煙群では、非喫煙群に比べ、そもそも不妊症になる率が高い。
  • 喫煙女性の妊孕能低下は卵巣機能と卵巣予備能の低下に起因するようだ。
  • Shararaらは、非喫煙群に比べ、喫煙群では、有意に、卵巣予備能が低下している率が高いと報告している。
  • また、喫煙群では、受精率、妊娠率も低下している。
  • 内分泌機能も低下し、その結果、月経障害を引き起こす。
  • また、タバコに含まれる化学物質は、卵管のpick-up能、受精卵輸送能も低下させるようで、子宮外妊娠率が上昇したり、妊娠成立までの時間が延長したりする。
  • ドナー卵子周期で検討しても、喫煙本数が増えれば、着床率が低下することが報告されている。(管理人注:ドナー卵子はタバコの影響を受けていないはずなので、結局、受け入れ側、つまり子宮内膜の着床能が低下する、ということですね。)
  • このように、卵巣-卵管-子宮、そして内分泌能に影響を及ぼす。

喫煙者には辛い逆風が吹いておりますが、妊孕能に関しても、そんな感じです。
まあ、「マイルドな自殺」に例えられる喫煙ですからね。

・・・・と、僕自身は今や大の嫌煙家なのですが、カミングアウト。
実は、僕は以前は大の愛煙家でした!orz。
それこそもう耳から煙がでるんじゃないか?という位のヘビースモーカーでした!orz。
(今まで黙っていてゴメンナサイ)。

そんな僕がタバコを止めたきっかけは、当時の勤め先の職員喫煙所(まだそんなものがあった時代)で、たまたま一緒にタバコを吸っていた掃除のおばちゃんが、タバコ吸いながら「野菜ジュース」を飲んでいるシーンを目撃したからでした。

この絵柄が、決定打でした。究極の矛盾だと感じました。
で、自らの姿を鑑みたとき、あまりの滑稽さに我に返りました。

その瞬間を境に完全にやめました。
その瞬間から今日まで1本も吸っていません。
(もちろん今じゃ吸いたいとも思わないのですが、というか、タバコの臭いを嗅がされるのが嫌なレベルです。)

止めると決断した瞬間に、残り3本だけ箱に入っていたのですが、しばらくは、それをお守りのように持ち歩いていました。それにも手は付けずに済みました。

確かにその日までにも、何度も「禁煙」にtryしましたが、長続きせず。世間一般に言われている
「禁煙は難しい」
という言葉に
「その通りだ」
と思っていました。
が、今考えると、自分に都合のいい言い訳でしかないですね。
単なる「意志の弱さ」で「甘え」でした。

禁煙はきっと可能です。「意志の強さ」がポイントです。

「男のたしなみ」というなかなか面白い本(興味あったらググってください)があるのですが、その中にいい言葉があります。

「たばこをやめられない奴、会社もやめられない」

禁煙ができない様じゃ、人生の大きな目標に向かって行動することなんてできない、という意味だと思われます。
厳しい指摘ですが、一理あるのかもしれません。
you tubeにupされていました。こちらご参照ください。今はいい薬もできているようですので是非頑張ってください。
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コメント

[C17] Re: Re: 喫煙を気合いの問題にするのは医者としてどうなんだと

ご指摘いただきました通り、文章に問題があった点も否めません。
多少変更させていただきましたが、いかがでしょう。
個人的には、(ご希望なさっている方には)ぜひ禁煙に成功していただきたい、という意図で、「僕もできました」という代理的経験になってくれたら嬉しいのですが。
  • 2013-10-31 14:04
  • どくさま
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  • 編集

[C16] Re: 喫煙を気合いの問題にするのは医者としてどうなんだと

単なる通りすがりではなく、引き続きご覧いただいていたことに感謝申し上げます。
毎度誤解を招くような表現、気分を害されたのならお詫び申し上げます。

transtheoretical modelの準備期に対する介入として具体例として書いたつもりでしたがご納得いただけなかったようで残念です。
準備期の自己解放の強さ(「通りすがり」様のおっしゃる「気合い」)の程度によっては、実行期の介入方法(および程度)~具体的には「刺激コントロール」「拮抗的条件付け」「偶発的事態への対処」「支援関係」→「社会解放への受け入れ」)を変化させる要件になりうる点は、ご存じの通りです。
もし、無関心期~関心期にある方にご覧いただけて、その自己解放がより強いものになり、結果維持期に移行していただける確率が少しでもあがってくれるなら、と思って記載した内容のつもりだったのですが、ご理解いただけなかったとしたなら、私の不徳の致すところであります。まことに申し訳ございません。

  • 2013-10-31 13:22
  • どくさま
  • URL
  • 編集

[C15] 喫煙を気合いの問題にするのは医者としてどうなんだと

喫煙辞められないのって正式な病気ですよね
禁煙外来とかいって保険で治療受けられるんですが

医者という立場でそれを「気合いの問題だ!」というのは
かな~り問題な発言だと思うんですがいかがでしょう

治療を受けようと思うかどうかが
意志の問題であるとおそらく伝えたいのでしょうが
ひどく誤解を招く表現であると感じました
  • 2013-10-31 09:52
  • 通りすがり
  • URL
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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