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禁欲期間がICSIの成績に与える影響

さて、毎度、説明会でもお話ししている通り、男子たるもの
「自分の出した精子のDNAはビシッと繋がっているか?」
を常にイメージしながら妊活に挑む必要があるわけです。

生理食塩水にも劣るようなクサいだけのモノを出しているようでは、奥様への裏切り行為なわけです。

今日ご紹介してみたいのがこちら。
「禁欲期間と顕微授精の成績の関係を調べてみた」
ということです。

【結果】
  • 禁欲期間が伸びれば伸びるほど、精液量・精子濃度・総精子数・総運動精子数DNA断片化率は増加した。
  • 一方で、禁欲期間が伸びれば伸びるほど、受精率・胚盤胞到達率・着床率・妊娠率は低下した。
  • 妊娠成立群の禁欲期間は3.14 ± 1.64日、妊娠不成立群の禁欲期間は4.83 ± 3.66日であった。
  • で、「4日」をカットオフ値としてみた。
  • 禁欲4日以下の群は精液量・精子濃度・総精子数・総運動精子数が有意に低かった。
  • 一方で禁欲4日以下の群はDNA断片化率が有意に低く、受精率が高く、day3形態良好胚が多く、胚盤胞到達率が高く、着床率・妊娠率が高かった。
  • 更には、禁欲1日の群は、禁欲2-4日の群に比べ、着床率は有意に高く、妊娠率も(有意差は無いものの)高い傾向にあった。
【結論】
  • 禁欲が4日以上になると、精子DNAに有害で、顕微授精の成績が低下する。
  • 禁欲1日群は2日、3日、4日群と比べ、着床率は上昇し、妊娠率は上昇する傾向がある。



はい。そういうわけで、毎度説明会の時に口を酸っぱくして「精子は桶狭間の織田軍!」と力説していますが、こういうことです。
もうね。精子を精液検査、すなわち「数」だけで論じる時代は終わったな、というわけです。
「質」。これ。最強。
数が多くてもユルユルじゃダメ。
数が少なくてもキレッキレ。これ。最強。
出した精液を見つめつつ、DNAに思いを馳せる。
胸を張って「OK、キレッキレだ!」と言えるか?

そういうことなんです。
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コメント

[C354]

笑いました!先生ありがとう!
  • 2019-02-12 23:27
  • よこ
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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