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AIHを極める(7)

で、昨日の記載の通り、2000年のfertility and sterilityの「10分安静」の後を追う形で、2009年のBMJに載ったのがこちら。です。
この論文では、「安静無し」v.s.「AIH後15分安静」でAIH3周期の累積妊娠率を出しています。

【安静なし群】
累積妊娠率で、1回目7.3%(14/192) 2回目12.5%(24/192) 3回目17.7%(34/192)

【15分安静群】
累積妊娠率で、1回目10.1%(20/199) 2回目20.1%(40/199) 3回目27.1%(54/199)

で、有意に15分安静群の方が妊娠率が良かったとの結果です。

やはり同様にAIH後安静群の方が結果が良い、ということですね。
原因について、この論文の筆者の先生は、やはり「もれ」ではないか?と指摘しています。

で、この論文に噛みついた方がいらっしゃるようです(どっかの教授先生ですね)。こちら。内容は、というと、

A busy assisted reproduction centre* will carry out several intrauterine inseminations over the course of an hour. A 15 minute delay would affect clinic turnover, ・・・.
*(原文まま。イギリスの雑誌なので)

素直ですね。「15分も安静取られちゃ、クリニックが回らねーよ!」という意見ですね。

Their findings agree with the intuitive idea that lying with a "feet up" tilt for a few minutes after insemination, either after intercourse or intrauterine insemination, allows the sperm to ascend into the uterine cavity, before standing up brings the negative influences of gravity into play. Such postcoital positioning was advocated in the United States many years ago but did not seem to improve conception rates after sex.
(「AIH後の安静」という発想なんて、「sex後に足をあげる」という発想と同じじゃ!そんなことは意味がないことは当の昔にはっきりしているはずだが?)

だそうです。

そんな感じらしいですが、まあ、ETとは違い、少なくとも安静が「悪」というわけではなさそうなので、こうしたデーターが出ている以上、ねえ。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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