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精子形成と酸化ストレス(3)

で、温度上昇(精索静脈瘤や生活習慣など)以外にも、ウイルス・細菌感染などの炎症、重金属・農薬汚染、生活習慣(喫煙・飲酒)精神ストレスなどが、ROS↑→酸化ストレス上昇と関連していることが指摘されています。

で、ROS↑の結果、精系細胞の膜脂質の過酸化・DNA損傷といった酸化障害が起こるのだろう、というわけです。

ただし、細胞もやられっぱなしと言うわけにはいかず、生体にはこれまたうまい具合にROSを消去無毒化するシステムが備わっています。これが「抗酸化システム」と呼ばれているものです。詳細は難しくなりすぎるので省きますが、酵素系(抗酸化酵素といいます。興味ある方はググってください。SOD、GPx、Prxなどです)やおなじみビタミンC・Eなんかもこの「抗酸化システム」の役割を担っていると考えられているわけです。

絵を作ってみました(自作!)



「抗酸化剤」と書きましたが、正確には「抗酸化システム」ですかね。
最初に書きましたが、精子形成時、細胞の「生・死のバランス」が負に振れている状態が「造精機能障害」だと考えると理解しやすいわけです。

僕が実際に患者様を拝見させていただく時は、大体こんなイメージを頭の中に浮かべているわけです。
で、
「何がこの患者さんのROS↑の原因になっているのか?」
という「謎解き」をするイメージでしょうかね。

この過程が、女性の「月経不順」の原因を探っている時のイメージに似ていて、男性不妊の興味深いところであるわけです。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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