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精索静脈瘤への向き合い方(3)

今日はちょっとわき道にそれて、診察の話。精索静脈瘤は、教科書的にはグレード分類がなされています(DubinとAmelarの分類)。グレード3:立位で腹圧負荷なしに視診で診断可能グレード2:立位で腹圧負荷なしに触知可能だが、視診ではわからないグレード1:バルサルバ法(腹圧負荷)によってはじめて触知するか、超音波ドップラー法で確認できるもの(サブクリニカル精索静脈瘤)ですね。僕は、最初に教わった方法がそうだった...

精索静脈瘤への向き合い方(2)

ということで、「精索静脈瘤がある」イコール「即治療対象となる」というわけではないのですね。この辺がややこしい所でもあります。前述のごとく、不妊ではなく、精液検査所見も全く正常である精索静脈瘤の方もごくごく普通にいるわけですし、当然ですが、不妊を訴えない人を研究対象に巻き込めないわけです。精索静脈瘤手術後の改善効果を示した報告は実はたくさんあるのですが、その多くが「対照群」が存在しないのですね。科学...

精索静脈瘤への向き合い方(1)

では、今日から、精索静脈瘤行きます。現在の所、精子形成障害を理論的に改善しうるのは、低ゴナドトロピン血性性腺機能低下症(何らかの原因で下垂体からのFSH/LHのパルス状分泌が障害された状態)などの続発性(二次性)造精機能障害のみに限られていて、その他はほとんど「経験的」治療なわけです。そんな中、「精索静脈瘤」という状態があり、これは、(場合によっては)手術で精子形成障害を改善できるかも?(全員が全員では...

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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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