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着床の面から不妊治療を再考察してみる(2)

(最近、シリーズものを書くと、あっちゃこっちゃに話題が飛んで、あとから読み返すと続きがどこにあるんだか自分でもわからない状態ですので、目次を作ることにします)【目次】着床の面から不妊治療を再考察してみる(1)そんなわけで、子宮内膜というのは実によくできていて、ちゃんと赤ちゃんになってくれそうな胚は温かく受け入れて、逆に赤ちゃんになってくれそうにない胚は拒絶し着床させないような能力を有しているようだ、...

着床の面から不妊治療を再考察してみる(1)

過日、順天堂大学の黒田先生のご講演を聞く機会に恵まれました。着床障害~習慣流産の話だったのですが、いや、これが非常に勉強になりました。まだ正直消化不良な部分もあるのですが、不妊治療の考え方を再考察せねばならないような内容だったので、僕なりに消化しつつ、考察してみたいと思います。【子宮内膜は胚を選択する能力を有する】こんな論文があります。Endometrial stromal cells of women with recurrent miscarriage ...

レトロゾール周期の子宮内膜はイケているのか?(4)

では、この話題、とりあえずラスト。ちょっと難解だと思われるので、噛み砕いて解説!復習すると、黄体期(内膜的には分泌期)になって初めて「着床可能な内膜」に変化するわけですが、これを「着床の窓が開く」と表現して、よく「インプランテーション・ウインドウ」などと表現されるわけです。で、分子生物学的には、黄体期(分泌期)には、子宮内膜に「インテグリン」と呼ばれる物質が発現してきて、着床しやすくなるんじゃない...

レトロゾール周期の子宮内膜はイケているのか?(3)

で、同様にもう一本「融解胚移植周期で『レトロゾール周期』v.s.『HRT』周期」の論文を見つけたので、こちらもご紹介しておきます。Letrozole versus artificial hormonal endometrial preparation for vitrified–warmed embryos transfer cyclesです。図の「Artificial」がHRT周期、「Letrozole」がレトロゾール周期ですねとのこと。「Ongoing pregnancy(妊娠継続率)」は有意差あり、他は有意差なし、とのこと。で、この先生た...

レトロゾール周期の子宮内膜はイケているのか?(2)

で、次にご紹介するのがこちら。Letrozole ovulation induction: an effective option in endometrial preparation for frozen-thawed embryo transfer.で、論旨は月経不順の患者さんの融解胚移植周期で『レトロゾール周期』v.s.『HRT』周期をやってみたという内容です。箇条書きにしてみます。融解胚移植を行うに当たり、以下のように割り振った。月経周期が順調な517周期は『自然周期』月経周期が不純な人は、ランダムに『レトロ...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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