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【夏期講習】不育症(10)

【血栓性素因保有時の治療の考え方】ということで、ガイドラインに従うと、マックス「選択的検査」まで行ったとして、不育症で問題となる可能性のある血栓性素因は、抗リン脂質抗体症候群プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症第Ⅻ因子欠乏症ということになりますね。各々に対する治療法の考え方が、テキストの19ページに記載されています。確認しておきましょう。但し、今テキストとして用いているガイドラインは、そもそも「患者...

【夏期講習】不育症(9)

この血栓性素因の検査で挙げられている項目、「プロテインなんちゃら」とか「抗なんちゃら抗体」とか、非常に化学チックな名前が出てくるのですが、(僕ら産婦人科医はさすがにある程度何なのかは知っていないとまずいですが)皆さんは各々の詳細を知る必要は全くないです。呪文のように「こんな項目調べるんだ」位で流してもらってOKです。【血栓性素因の検査】さて、テキストに戻ります。11ページからです。「血栓性素因の検査」...

【夏期講習】不育症(8)

続き以上の概念をごくごく簡単に図にしてみると、こんなイメージです。(実際にはこんなに単純ではありませんが、理解はしやすいと思います。)「血の固まり具合」というのは、これまた微妙なバランスの上に成り立っているわけです。で、妊娠中は血液凝固能が亢進することが知られています。イメージにすると、下の図のような感じ。「妊娠」という「重り」が天秤に乗るイメージにしてみました。通例は、「妊娠」という「重り」が乗...

【夏期講習】不育症(7)

【血栓性素因(thrombophilia)】では、今日から血栓性素因を扱っていきたいと思います。但し、一般の方にはおそらくなかなか理解が難しいと思うので、今日はテキストを離れて基礎の基礎のお話をしておきたいと思います。医学書を紐解くと、「血栓症を引き起こしうる血液凝固系の危険因子のことを血栓性素因という」などと書いてあります。「人より血が固まり易く、血管の中で血の塊(血栓)ができやすい状態」といった感じでしょ...

【夏期講習】不育症(6)

【染色体異常】テキストの7ページ、12ページ、18ページに記載されています。非常にデリケートな部分ですので、完全に「ガイドライン」に準拠した内容のみを記載します。まず、7ページ妊娠初期の流産の原因の大部分(約80%)は胎児(受精卵)に偶発的に発生した染色体異常ですが、流産を繰り返す場合は、夫婦どちらかに均衡型転座などの染色体構造異常がある可能性が高くなります。とあります。但し、染色体検査というのは、高度...

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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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