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子宮内膜症性卵巣嚢腫核出術後の卵巣予備能

子宮内膜症性卵巣嚢腫核出術が術後卵巣予備能を酷く低下させる可能性があることは、現在産婦人科臨床上は周知の事実となっております。そして、少なくとも「不妊症(=妊孕能)」という意味では、子宮内膜症に対する手術は以前考えられていたほどのpriorityはどうやらなさそうだ、という方向性になってきている感があります(必要な人には必要ですが)。一方で、過去に子宮内膜症で核出術を受け、卵巣予備能が低下した状態で不妊治...

内膜症患者さんの「心理」

子宮内膜症は、典型的には月経困難症(生理痛)、排便時痛、性交時痛etc etc、始終痛みに苦しめられ、妊孕性が低下し(不妊になり)、破裂、感染、果ては悪性転化などの不安も伴い、その方のQOLを著しく低下させます。僕が言うのもなんですが、非常に辛そうな疾患です。本当に「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」「歯を食いしばって」といった感じになってしまっている方もいらっしゃいます。女性特有の疾患ですが、この内膜症に苦...

子宮内膜症勉強会(10)

今日は63ページ~の3.4のところです。Key questionとして「子宮内膜症性不妊に対して、他に効果的な管理法があるか?」とあります。で、Recommendationとして、The GDG does not recommend the use of nutritional supplements, complementary or alternative medicine in the treatment of endometriosis-associated infertility, because the potential benefits and/or harms are unclear. However the GDG acknowledges that s...

子宮内膜症勉強会(9)

引き続きESHREのガイドラインを読みます。今日は62ページ、3.3の所です。「子宮内膜症性不妊に対する手術療法前後でのホルモン療法は?」という内容です。このページの一番下に2個の「recommendations」がありますね。In infertile women with endometriosis, the GDG recommends clinicians not to prescribe adjunctive hormonal treatment before surgery to improve spontaneous pregnancy rates, as suitable evidence is la...

子宮内膜症勉強会(8)~チョコレート嚢胞(3)

以上のバックグラウンドから、ESHREのガイドラインを確認してみましょう。一応、ガイドラインのリンク先を再掲しておくと、Guideline on the management of women with endometriosisです。リンク先の一番下の「READ THE GUIDELINE HERE」というところからPDFが得られます。今日の内容は、61ページの上二つです。えっと、まず、真ん中の方から。The GDG recommends that clinicians counsel women with endometrioma regarding the...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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